近年、アウトドア人気が高まり、キャンプを始める方が増えてきています。
そして、キャンプの醍醐味の一つとして、飯盒炊爨(はんごうすいさん)が注目を浴びているのをご存知でしょうか?
飯盒を使用することで、お米を炊いたりカレーやおみそ汁を作ったりと、様々な料理を楽しむことができます。
今回の記事では炊飯器と飯盒炊爨での炊きあがりの違いについて、また飯盒炊爨の上手な炊き方や失敗しないコツについて紹介していきます。
ぜひ参考にしてみてください!
炊飯器と飯盒炊爨の炊きあがりの違いについて解説
炊飯器のメリットは「家庭で簡単にお米を炊ける」ということではないでしょうか。
水の量を間違えなければ、美味しく炊くことができます。
またタイマー機能や保温機能があるため、便利で美味しく、ご飯を食べることが可能です。
一方、飯盒炊爨ではご飯を炊くのに手間がかかりますが、その分「自然を感じながら、炊飯を楽しめる」といった点は飯盒炊爨ならではの魅力です。
飯盒は内蓋と外蓋の二重構造になっており、ほどよく容器に圧力が加わる構造になっています。
水の量や火加減などちょっとしたコツを掴むことで、初心者の方でもふっくらと炊くことができアウトドアを楽しめます。
また、飯盒でお米を炊くことによっておこげができるのも、飯盒炊爨の特徴です。
ちなみに、「飯盒炊爨」と「飯盒炊飯」と似たような言葉がありますが、飯盒炊爨のほうは「飯盒を使って肉や魚を調理したり、お米を炊く」といったように飯盒を使って料理をすること全般をさし、飯盒炊飯は「飯盒を使ってお米を炊く」ことを指します。
飯盒炊飯の上手な炊き方とは?
飯盒炊爨の上手な炊き方についてポイントを紹介していきます。
それほど難しい工程はなく、火加減に気を付ければ初心者の方でも美味しく炊くことができます。
それでは飯盒炊爨の炊き方を見ていきましょう。
①お米の量をと水の量を測り、浸水させる
飯盒でご飯を炊くためには、まずお米と水の量をきちんと計測することが重要です。
飯盒には外蓋と内蓋があり、内蓋すりきりでお米2合、外蓋で3合計ることができます。
通常サイズの飯盒ではお米を4合炊くことができるので、食べる人数に合わせて炊くお米の量を調整しましょう。
お米を洗って水を入れたら30分ほど放置して、お米に水を浸透させます。
お米がしっかりと水を吸ってくれることで、ふっくらとした炊きあがりになります。
②ご飯を炊いていく
まずは飯盒を弱火〜中火の火にかけ、容器の水分が沸騰してこぼれるまで火の強さはそのままにしておきます。
吹きこぼれてきたら強火にして、蓋に重しを乗せます。
だんだん中の水が蒸発してきて、グツグツと沸騰した音が小さくなってきたら火を弱めるサインです。
かすかにお米が焦げるようなにおいがしたら火を止めます。
火から降ろす際には火傷に充分に注意しましょう。
厚手のグローブがあると安心ですよ。
③飯盒を蒸らす
火を止めたあとは飯盒の蓋を下にして逆さまにして蒸していきます。
逆さまにするのは余熱で下にあるご飯が焦げ付きすぎてしまうのを防ぐことと、蒸気を対流させ容器全体を蒸らすために行います。
蒸す時間は10〜20分ほどです。
飯盒炊爨を失敗しないコツは?
ここからは、飯盒炊爨で失敗しないように注意したい点を紹介していきます。
前述した炊き方に加えてさらに一工夫加えることで、より一段と美味しい炊きあがりになります。
お米の浸水時間は季節によって時間を変える
お米にしっかりと水分を吸わせることで、ふっくらとするのは先程紹介しましたが、季節によって浸水させる時間が変わります。
夏場は30分、冬場は1〜2時間程置いておくようにしましょう。
調理時間を逆算して水につけておくことで、お米の芯が柔らかくなります。
火力の強さのを判断する
火力の強さは、飯盒にどれくらい火が当たっているかを目安にします。
弱火:飯盒の底に火が届かない程度
中火:飯盒の外に火が届く程度
強火:飯盒の側面まで火が当たっている程度
火加減を調整しながら、お米を炊いていきましょう。
お焦げが苦手な方はおこげを作らないように注意する
おこげができるのは飯盒炊爨ならではの魅力ですが、中にはおこげが苦手な方もいるのではないでしょうか?
通常であれば飯盒から少し焦げたにおいがすると火からおろすようにしますが、その他にも炊きあがりを判断する方法があります。
飯盒が沸騰し始めたら、割りばしを蓋に当てるようにします。
蓋に割りばしを当てると振動が伝わってきますが、その振動しなくなったら炊きあがりのサインです。
その時点で火から降ろして蒸らすことで、おこげを作らずに炊くことができますよ。
まとめ
以上、炊飯器と飯盒炊爨の炊きあがり方の違いや、飯盒炊爨の炊き方のコツなどを紹介していきました。
これで飯盒炊爨についていろいろ知れたのではないでしょうか。
自然の中で食べるご飯は家で食べるご飯とは違った美味しさがあります。
ぜひ試してみてください!
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