お肉の味付けに欠かせない調味料「塩」。
下味としてお肉に塩を振りかけたり、食べるときにちょっとお肉につけて食べたりしますよね。
みなさんもこのように日常的に塩を使っていると思いますが、塩には様々な種類がありそれぞれ特徴があるのをご存知でしょうか?
それぞれの塩の特徴を知っておくことでお肉の味をさらに引き出させることができます。
今回の記事では塩の種類と特徴、さらにどのお肉との相性がいいのか解説していきます。
ぜひ参考にしてみてください!
塩の種類とは?それぞれの特徴について解説
塩の種類は原材料の違いから主に3種類に分けられ、それぞれに特徴があります。
岩塩
岩塩とは以前海だった場所が地殻変動で隆起し海水が閉じ込められ、結晶化して塩になったものです。
味の特徴は丸みや旨味があり、他の塩に比べて塩味を強く感じます。
日本では岩塩はほとんど採れないので、高級なイメージがありますが、世界的にみると岩塩の方が広く料理に利用されています。
世界各地でさまざまな岩塩があり、特にアンデス・ヒマラヤ地方が岩塩の生産地として有名です。
また産地の土地の影響によって桃色やピンク色など色みが違うのも岩塩の特徴です。
海水塩
海水塩は日本では昔から使われている塩で、海水を窯で煮詰めて作る製法が主流となっています。
海水塩の味の特徴はミネラルが豊富で、成分の割合によって甘みや苦みが変わり複雑な味を出していること。
例えば塩化カルシウムが多いと甘みを感じやすくなり、塩化マグネシウムが多いと苦みを感じ、また塩化カリウムが多いと酸味を感じやすくなります。
成分表などを参考にして様々な海水塩を料理で試してみるのも面白いですよ。
湖塩
湖塩とは塩湖という塩水の湖からとれる塩のことで、日本であまり見かけることはありません。
生産地としてはウユニ塩湖や死海、カスピ海などが挙げられ、生産量があまり多くないため他の塩に比べると比較的値段が高価です。
湖塩はまろやかな味わいが特徴で、岩塩と海水塩の中間のような存在で非常に珍しい塩として認識されています。
お肉との相性抜群な塩の選び方とは?
ここからは牛肉、豚肉、鶏肉それぞれのお肉について、相性のあう塩を紹介していきます。
塩を選ぶポイントはお肉それぞれの特徴と塩の特徴を合わせることです。
牛肉にはピンク色の塩がおすすめ
牛肉に合う塩を選ぶ際には、「鉄分」を多く含むピンク色やオレンジ色の塩を選びましょう。
牛肉の味の特徴として、血管由来の鉄の味がします。
そこで鉄分の多い塩を選ぶと牛肉の鉄の味がマッチしてうまみを濃厚に引き出します。
また、牛肉と言っても部位によって味わいや肉質が違うため、その点も考えて塩を選ぶとさらに牛肉の味を引き出すことが可能です。
脂身の多いサーロインや肩ロースなどの部位はしょっぱさの強い塩を選ぶようにしましょう。
脂身の多い部分は味が濃厚なので、それに負けないような塩を選ぶことで脂をさらっとしてくれたり、口当たりがさっぱりします。
逆に赤みの強いヒレやモモではしょっぱさがまろやかな塩を選ぶようにします。
しょっぱさの強い塩を使ってしまうと肉の味よりもしょっぱさが勝ってしまい、塩辛いだけの味付けになってしまうので注意が必要です。
豚肉や鶏肉には白色の塩がおすすめ
豚肉や鶏肉には白色の塩を合わせることでより素材の味を引き出すことができます。
前述した牛肉と比べると豚肉や鶏肉には鉄分の量が少なく、わずかに苦みが含まれています。
そのため、塩も同じように苦みがある塩を合わせると、苦み同士がマッチして口の中でコクとして味わうことができます。
豚肉でも脂身の多い肩ロースやバラの部位はしょっぱめの塩、脂身の少ないヒレやモモにはまろやかな塩を選ぶのがおすすめ。
また鶏肉も同様にモモ肉や皮にはしょっぱめの塩を、ささみやむね肉にはまろやかな塩を合わせるとより旨味が出できます。
もうひと工夫!塩をお肉に振りかける最適なタイミングは?
ここまでは塩の種類と食べるお肉に合わせた、塩の選び方を紹介していきました。
ここからは、さらにお肉を味わう工夫として塩を振りかけるタイミングを紹介していきますね。
噛む回数が多いときは食べる前に塩をかける
一般的に肉質がしっかりしている赤身の部分は噛む回数が多くなります。
こういった嚙む回数が多くなりそうな肉の部位には食べる前に塩を振りかけるようにしましょう。
噛むことによって徐々に肉の味が出てきて、表面に振りかけた塩と合わさりより味に深みが出てきます。
噛む回数が少ないときは焼く前に塩を振りかける
逆に、サシの多い部位は柔らかく噛む回数が少なくなります。
噛む回数が少ない場合、食べる直前に塩を振りかけるとしょっぱさが最後まで残ってしまうため、焼く前にかけて肉に馴染ませるのがおすすめです。
このように使う塩の種類に加えて、塩を振りかけるタイミングまでこだわってみてください。
まとめ
今回は岩塩や海水塩などの塩の種類、お肉それぞれの特徴に合わせた塩の選び方を紹介しました。
これでさらにおいしくお肉を味わうことができますね!
ぜひ参考にしてみてください!
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