居酒屋やレストランなどで肉料理を食べるとき、どのような基準でお酒を選んでいますか?
なんとなく、いつも同じお酒を選んではいませんか。
この記事ではお肉料理とお酒の相性を解説します。
ぜひ参考にして、おいしい組み合わせを味わってみてくださいね。
お肉とお酒は相性が大切
お肉と飲み物は相性が大切です。
油っぽい中華料理には、油をさっぱりさせるウーロン茶が合うように、相性の良い組み合わせが存在します。
組み合わせの選び方としては、以下のようなことに注意して選びましょう。
- 味と濃度で合わせる
- 脂の処理の仕方で選ぶ
- 香りで合わせる
詳しく解説します。
味と濃度で合わせる
料理とお酒の組み合わせは、お互いの良さを引き出し合っていることが大切です。
こってりとしたデミグラスソースのハンバーグには、濃厚な赤ワインがよく合います。
赤ワインの代わりに、さわやかな白ワインを合わせても、ソースの風味に負けて白ワインの香りが消えてしまいます。
反対に、さっぱりと食べたい豚しゃぶに、濃厚な赤ワインは合いません。赤ワインの風味だけが口の中に残り、豚肉の風味が消えてしまいます。
濃厚な味には濃厚なお酒を、さっぱりとした味にはスッキリとするお酒を選ぶのが基本です。
脂の処理の仕方で選ぶ
肉料理を楽しむためには、脂の処理も大切です。
こってりとした肉料理を、はじめはおいしく食べていても、食べているうちに口の中が脂っぽく粘つくことはありませんか?
おいしいお肉をたくさん食べたくても、途中で箸が進まなくなることもあると思います。
脂の多い肉料理も合わせるお酒を工夫すると、最後までおいしくお肉が食べられますよ。
赤ワインの渋み成分であるタンニンは、脂と一緒に含むと口の中で溶け合い、口の中の脂を飲みこみやすくします。
タンニンは色の濃い赤ワインに、より多く含まれているので、脂の多い肉料理には濃い赤ワインがおすすめです。
ビールやハイボールなどの発泡性のお酒も、のどごしがよく、口の中の脂を流し込むことができます。
料理の味にかかわらず、脂をすっきりさせたいときには発泡性のお酒を選びましょう。
脂をさっぱりさせるという点では、熱燗もおすすめです。
熱いお酒で口の中の脂を溶かし、洗い流す効果が期待できます。
香りで合わせる
味の相性も大切ですが、香りの相性にも注意を払います。
飲みこんだあとに、お互いの良さが残るような組み合わせを選ばなければいけません。
胡椒のきいたスパイシーなステーキには、スパイスの風味をもった品種の赤ワインを合わせます。
炭火で焼いた肉には、スモークされた風味の麦焼酎がよく合います。
肉料理に合わせるお酒は味や風味、後味などを総合して選ばなければいけません。
お肉に合うお酒の種類と特徴を解説
肉料理とお酒の合わせ方はわかっても、肉料理ごとに考えるのは面倒ですよね。
本章では、お肉に合う代表的なお酒を紹介します。
お酒選びに迷う人は、ぜひ参考にしてみてください。
赤ワイン
ステーキに赤ワインは定番の合わせ方です。
牛肉の濃厚なうま味には、赤ワインの深い味わいがよく合います。
お肉を焼くことで発生する渋みや甘み、旨味は、赤ワインにも共通する要素です。
似た風味をもつもの同士、相性は抜群です。
煮込み料理など、味付けのしっかりした料理に合わせると、ワインの風味が料理の風味を引き立ててくれます。
日本酒
お肉と合わせるなら米と米麹、水だけで造られた純米酒や純米吟醸もおすすめです。
お肉とお米の相性はよく、人気のある組み合わせです。お肉に合わせるなら、お酒よりもごはんがいい人も多いでしょう。
牛肉には旨味成分であるイノシン酸が、日本酒には同じく旨味成分のグルタミン酸が豊富に含まれています。
イノシン酸とグルタミン酸の組み合わせは、かつおぶしと昆布に含まれる旨味成分と同じです。
日本酒と牛肉は、多くの人に好まれる旨味をもっています。
日本酒とお肉の相性は良く、互いの風味を邪魔しないため、ゆっくり味わいたい人にむいています。
ビール
ビールは脂身の多いお肉と合わせるのがおすすめです。
ビールの苦味と炭酸が、お肉の脂っこさを洗い流してくれます。
脂の多いバラ肉やホルモンにビールを合わせると、さわやかなのどごしで、こってりとしたお肉もさっぱりと食べられます。
風味の強い牛肉には、コクが深く苦味の強いビールを合わせることで、お肉の味に負けずにお互いの良さを引き出すことが可能です。
ハイボール
脂身の多いお肉には、ウイスキーを炭酸で割って作るハイボールもおすすめです。
香りのよいウイスキーは、脂身の多いお肉と合わせると、風味を損なってしまいます。
炭酸で割ってハイボールにすることで口の中の脂を洗い流しつつ、ウイスキーの旨味でお肉を楽しめます。
お肉に合わせるお酒に迷ったら、ハイボールもおすすめです。
お肉とお酒を楽しもう!
お肉とお酒の組み合わせはさまざまで、料理やお肉の部位によって相性が変わるものです。
旨味の強いお肉には、旨味の強いお酒を合わせる、脂身の多い部位は炭酸系のお酒似合わせる、など組み合わせ方にはポイントがあります。
ぜひいろいろなお酒でお肉を楽しんでみてください!